Information コラム・お知らせ
2018.04.16
ピアノの消音機能 サイレントピアノSHタイプ
夜の練習は苦情が心配。でも、弾きたい時に練習ができないとストレスが溜まりますよね。消音機能のついたピアノなら普段はアコースティックピアノとして、音が気になる時間になったらヘッドフォンを使って消音演奏ができます。ヤマハサイレントピアノはSHタイプとSG2タイプの2種類(※1)があり、今回は、SHタイプについて詳しくご説明します。
サイレントピアノ消音機能の仕組み
音を消す:ハンマーと弦の間にハンマーシャンクストッパーがセットされ、打弦直前にハンマーの動きを止め、弦を鳴らさないようにします。
タッチを検出する:鍵盤の動きをとらえるキーセンサ。この光センサーにより、打鍵の強弱、戻りなど演奏の微妙なニュアンスまできめ細かく捉えます。
電子音を奏でる:読み取られた打鍵情報が電子音源に伝えられ、コンサートグランドピアノから収録したピアノ音がヘッドフォンから発音されます。
ヤマハサイレントピアノ™ SHタイプは新しい技術や便利な機能を搭載した高性能タイプです。
臨場感にこだわったピアノの音色と豊かな演奏表現
CFXバイノーラルサンプリング
サイレントピアノ史上初、ヤマハフルコンサートグランドピアノCFXからサンプリングした音源が使用されています。消音演奏時もCFXの音がピアノ本体から自然に響いてくれるような臨場感が得られます。演奏者の耳と同じ位置で音を録音するバイノーラルサンプリングで、聴き疲れしにくく、立体的で自然な響きが再現されています。
ストリングレゾンンス
ハンマーが弦を打つ時に他の弦と共鳴して響きあう、アコースティックピアノ特有の表情豊かな音色を再現しています。
キーオフサンプリング
ダンパーが弦に触れる瞬間の微妙な音の変化を再現しています。
サステインサンプリングとダンパーレゾナンス
ダンパーペダルを踏みながら演奏したときに生まれる豊かな響きを録音し、ペダルを使用したときの広がりと奥行きのある共鳴音を再現。リアリティあふれる響きを実現しています。
最大同時発音数256音
ダンパーペダルを多用する演奏でも、発音不足による音切れの心配がありません。
256MBの大容量波形メモリ
タッチの違いによる細かなニュアンスも再現可能。最低音から最高音まで、表現力が飛躍的に向上しました。
SHタイプの操作性と魅力的な機能
ヤマハサイレントピアノ 消音機能の使い方
SHタイプのグランドピアノ
操作パネルのボタンで、消音モードに切り替えます。
SHタイプのアップライトピアノ
中央のマフラーペダルを踏んでから、パネルボタン操作で消音モードに切り替えます。
※サイレント機能をつけると弱音ペダル機能は使えなくなります。
ヤマハサイレントピアノSHタイプの便利な機能
- メトロノーム機能
- 二つの録音機能(本体録音/ USBオーディオレコーダー)
- スピーカー取り付け可
- XG音源搭載
SHタイプはメトロノーム機能を搭載し、消音時でもメトロノームを使った練習が可能です。お子様の演奏を聴いてあげたり、連弾も楽しめるようにヘッドフォン端子は2つ装備されています。ワンタッチで簡単な「本体録音」と「USBオーディオレコーダー」の2つの録音機能を目的に応じて使い分けることができます。
また、ヘッドフォンの音で練習し続けると、響きに違和感を感じたりや耳が疲れてしまいます。スピーカーを取り付けることで、アコースティックピアノ同様にピアノの響きを身体全体で聴くことができ、ご自宅の環境にあったボリュームで練習することができます。※スピーカーやケーブルは別売りです。
さらに、XG音源内蔵なので、ピアノソロ曲だけでなく、アンサンブル曲も再生することができます。
ヤマハのサイレントピアノには消音時のタッチを限りなくアコースティックピアノに近づけ、聴き疲れしにくく、リアルな良い音で弾くための様々なテクノロジーが搭載されています。
次回はSG2タイプをご紹介します。お楽しみに♪
※1)2018年4月10日現在
関連記事
- 一つ前のコラム:知っておこう!ピアノコンサートに行くときのマナー
- 一つ後のコラム:大人のピアノは、心も身体も健康にする
- 国内製とインドネシア製の違い ヤマハグランドピアノ編
- グランドピアノとアップライトピアノ、鍵盤の違いについて
- 大切なピアノのオーバーホール時の注意点