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2018.09.25
ピアノが好きならピアノに関わる職業へ!映画で話題の調律師になるには?
「ピアノが好きだから、将来はピアノに関係する仕事に就きたい」と考える人は多いでしょう。ピアノ関係の仕事と言えば、演奏家や音楽の先生などが代表的ですが、そのほかにもさまざまな職業があります。
ピアノに関わる様々な職業
プロピアニスト、演奏家
ピアニストはソロや連弾でリサイタルを開いたり、ピアノ協奏曲、室内楽など、コンサートで聴衆を前にピアノの演奏を披露することが仕事です。音楽事務所に所属し、結婚式やレストラン、ホテルラウンジなどで演奏を請け負っているピアニストや、合唱の伴奏を行うピアニストもいます。
ピアノの先生、音楽教育、教える仕事
音楽大学や専門学校で専門的な勉強をしたり、演奏のスキルを身に付けたりすれば、ピアノや音楽を教える仕事に就くこともできます。楽器店などに所属してピアノレッスンを担当したり、独立して自分の家などで教える場合があります。大学などで教職課程を学び教員免許状を取得すれば、小学校の教員や中学校・高等学校の音楽教師になることもできます。また、オペラ歌手やバレエダンサーにピアノを弾きながら音楽的な指導をするコレペティトール(コレペティトゥア)という職業もあります。
音楽制作の仕事
オーケストラと同じくらいの音域を持つピアノは、音楽制作においてとても役立ちます。作曲家や編曲家(アレンジャー)をはじめ、ドラマ用やCM用のBGMを作る仕事や、効果音の音撮り編集を行う仕事など、様々なシーンで音楽を作る仕事があります。
出版関係の仕事
楽譜出版社で楽譜の編集を行う仕事や、音楽雑誌の編集者などの仕事があります。
ピアノ製作の仕事
楽器メーカーでは、ピアノを設計する人、作る人、企画や管理を行う人、販売する人など、さまざまなスタッフが働いています。
ピアノ調律師
ピアノは構造が複雑で演奏者自身が調律を行うのが困難なため、専門の調律師が調律を行います。調律師はメーカーや楽器店に所属する以外に、フリーで仕事をすることもできます。
映画でも話題!調律師になりたい方は
ピアノを細部まで知る調律師の仕事は常に需要があります。国内のピアノ保有台数は500万台以上にもなり、メンテナンスの仕事が多くあります。調律師の活躍の場は、コンサートやライブ、ピアノ販売店などが一般的です。
調律師を養成する学校
調律師になるためには、調律師養成機関などで技術を身に付ける必要があるでしょう。調律師を養成する学校では、ピアノ調律技能士という国家資格の取得を目指すことが多いです。資格を持っていなくても就職できる場合がありますが、資格試験に合格すれば厚生労働省が認めるピアノ調律師を名乗ることができます。学校で学べば、効率よく資格取得が目指せます。調律だけでなく、音楽理論や演奏技術についても幅広く学びたい方は専門学校がおすすめです。
ピアノを本格的に学ぶならアコースティックピアノがおすすめ
将来のためにピアノを本格的に学ぶなら、自宅で練習できるアコースティックピアノが必須といえます。アコースティックピアノは鍵盤を押さえるとハンマーが連動して弦を叩いて音を出し、ピアノのボディ全体が共鳴して音を作り出すしくみのピアノです。録音された音が鳴る電子ピアノと区別するために、この名称で呼ばれるようになりました。アコースティックピアノと電子ピアノはタッチや音色が全く異なるため、ピアノを本格的に学ぶなら早めにアコースティックピアノに買い替えるのをおすすめします。中古ピアノなら、アコースティックピアノでも安価で手に入れることができます。
せっかくピアノを学んだら、趣味で終わるのではなく、ピアノ関係の仕事を目指してみるという選択肢もあります。ピアノに関わる職業にはさまざまな種類がありますので、自分の目指したい仕事を見つけてください。
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